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【モーガン・ロジャーズ】のプレースタイルは?ニッチな見どころも紹介!

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こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。

今回はイングランド代表FWのモーガン・ロジャーズについて深堀をしていきます。ロジャーズはアストンヴィラに加入して以降、痒い所に手が届く活躍でアストンヴィラの攻撃陣を牽引しており、確かな得点力でアストンヴィラに多くの勝ち点をもたらしています。

攻撃関与能力★★★★
守備貢献能力★★★★
サッカーIQ★★★
身体能力★★

そんなモーガン・ロジャーズについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。

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どんな選手?

基本情報

生年月日2002年7月26日
出身地ヘイルソーウェン
(イングランド)
身長187cm
体重80kg
ポジションFW/MF
利き足
市場価値83億円

プレースタイル

主に中盤の高い位置やトップ下を主戦場とする選手。チームの状況に応じて右サイドや左サイドでもプレー可能で、偽9番の動きも巧みにこなします。攻撃の方向性を決定づけるプレーを好み、味方から受けたボールをスムーズに前線へと届けます。その際、隙あらば自身での打開も可能な選手ですが、パスが有効と判断すれば自我を優先することなくパスの判断をすることができます。それはゴール前でも同様で、自身よりも味方にゴールチャンスがあると判断すれば快く譲ることができます。その一方で、ロジャーズ自身のフィニッシュ精度も高く、狭いエリアでのシュートや、難しい位置からのシュートも難なくこなします。守備面においては、前線から高強度のプレスを90分通して続けることができるため、守備のスイッチ役としても効果的に機能します。

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プレー映像

これまでの経歴

2025年現在までのモーガン・ロジャーズの経歴を簡単に振り返りましょう。

ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン下部組織

在籍期間2010-2019
出場試合数45試合
得点19得点
アシスト11アシスト

ロジャーズのキャリアはウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンの下部組織からスタートします。下部組織で着々と成長を積み上げたロジャーズは、2018-2019のU-18カテゴリーで12試合10得点3アシスト、U-23カテゴリーで12試合5得点4アシストを記録します。この結果を受け、同シーズンに行われたFAカップでトップチームデビューを果たします。当時、16歳でした。

マンチェスターシティ下部組織

在籍期間2019-2021
出場試合数37試合
得点9得点
アシスト4アシスト

2019年8月にマンチェスターシティの下部組織に移籍をします。移籍金は約500万ポンドでした。この金額は2006年にサウサンプトンからアーセナルへ移籍したウォルコットの移籍金(約800万ポンド)に次ぐ高額の取引でした。移籍した2019-2020シーズンはU-18、U-19、U-23の年代別の試合に出場し、通算28試合6得点3アシストを記録。1シーズンで3つのカテゴリーでプレーしたロジャーズは多くの経験を積みました。

リンカーン・シティ

在籍期間2021‐2021
出場試合数28試合
得点6得点
アシスト2アシスト

2020‐2021シーズンにはリンカーン・シティ(イングランド3部)にレンタル移籍をします。ここからロジャーズはトップチームの経験を積み上げていくことになります。リンカーン・シティでの初出場は移籍して間もなくでした。ピーターバラに先制を許し、49分に同点ゴールを決めた1-1の状況でロジャーズは途中出場。その後、スコアが動くことはありませんでしたが、多くのサポーターが期待を寄せる試合となりました。その期待に応えるかのように、その約2週間後に行われた試合で初得点を記録します。さらに翌月には7試合3得点の活躍を見せ、EFL月間最優秀若手選手賞を受賞しました。

ボーンマス

在籍期間2021-2023
出場試合数17試合
得点1得点
アシスト0アシスト

リンカーン・シティでの短いレンタル期間を経てやってきたのはイングランド2部に位置するAFCボーンマス。この時、ロジャーズの所属元はマンチェスターシティで、ボーンマスには買取オプションが付随した1シーズンのレンタル移籍でした。背番号27番を着用したロジャーズは、早速チャンピョンシップの試合に先発出場を果たします。チームは6‐0と敗れ、ロジャーズは82分に交代と、苦いデビュー戦となりました。それ以降、チームの交代要員として出場することが増えたロジャーズ。2021‐2022シーズンは17試合1得点0アシストにとどまりました。

ブラックプール

在籍期間2023-2023
出場試合数22試合
得点1得点
アシスト1アシスト

2022‐2023シーズンにはボーンマスと同リーグであるブラックプールにシーズン終了までのレンタル移籍をします。およそ半年間の在籍となり、記録も22試合1得点1アシストと、アタッカーとしては芳しくない結果となりました。

ミドルズブラ

在籍期間2023-2024
出場試合数33試合
得点7得点
アシスト8アシスト

続く2023-2024シーズンには同じくイングランド2部に位置するミドルズブラへと完全移籍をします。ミドルズブラの在籍期間も約半年となりましたが、カラバオカップで6試合5得点2アシストを記録し、チームを準決勝に導く活躍を見せました。この結果を受け、イングランドの古豪アストンヴィラ(イングランド1部)から声がかかります。

アストンヴィラ

在籍期間2024~
出場試合数70試合
得点17得点
アシスト14アシスト

2023‐2024シーズンの冬の移籍でアストンヴィラへと加入したロジャーズ。アストンヴィラの本拠地は、ロジャーズの生まれ故郷であるウェスト・ミッドランズでした。名残のある地にやってきたロジャーズは、残シーズンのほとんどの試合でピッチに立ちます。途中交代の試合も多くあった中で、ウナイ・エメリ監督の信頼をガッチリと掴み、瞬く間にチームの中心選手として扱われるようになりました。2024年11月にはアストンヴィラとの契約を2030年まで延長。クラブからの信頼も勝ち取っています。

代表歴(A代表)

デビュー年2024年
出場試合数5試合
得点0得点
アシスト0アシスト
※2025年6月時点

世代別のイングランド代表(U-15・U-16・U-17・U-18・U-19・U-20)として安定した活躍を見せたロジャーズは、2024年11月に行われたUEFAネーションズリーグで追加召集を受け、この召集がイングランドのA代表の初召集となりました。その後、同月に行われたギリシャ戦にて途中交代でピッチに投入され、A代表デビューを飾りました。

主な獲得タイトル

クラブ/代表大会名獲得回数獲得年度
マンチェスターシティ U-18FAユースカップ1回2019‐2020
U-18プレミアリーグカップ1回2019‐2020

モーガン・ロジャーズの魅力

【モーガン・ロジャーズの魅力①:ドリブルorパスの選択】
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ロジャーズは攻撃の起点となれる選手です。比較的大柄な体格であり、フィジカルコンタクトを嫌うタイプではないため、後方からくるボールを足元に収めることができます。収めてからの反転もスムーズで、状況に応じたターンのバリュエーションは豊富です。無理のある体勢からのパスやドリブルは好まない印象で、試合展開を崩すプレーは少ないです。また、パスとドリブルの使い分けが巧みで、味方の動きに合わせた効果的なパスと、相手の意表を突くドリブルを織り交ぜて攻撃に参加します。エゴのある選手ですが、状況に応じてエゴを消すことのできる選手のため、ゴールゲッターとして、はたまたパサーとしての活躍ができます。2024-2025シーズンの成績を見ても、54試合14ゴール13アシストと、得点とアシストをバランスよく記録しています。エゴを強調することは大切ですが、押し込む試合展開、得点がいち早くほしい状況、上り調子のクラブにおいてはそれが阻害要因になる可能性があります。そういった意味で、ゴールへの道のりを最短で描けるロジャーズのスキルには高い価値があります。

【モーガン・ロジャーズの魅力②:ちょっとした機転を利かせる】
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機転を利かすことのできるロジャーズは、欧州でもトップクラスの戦術家であるウナイ・エメリ監督が重宝する選手。それもそのはずで、攻撃面では持ち前の器用さで攻撃を流動的にし、守備面では強度を保ちながら適切なタイミングでアクションを起こすからです。闇雲に相手を追いかけまわすことを嫌うエメリ監督にとって、戦術ベースで守備に貢献できるロジャーズは貴重なはずです。また、パスの精度やタイミングに定評のあるロジャーズが見せるドリブルには不意を突かれます。ビルドアップの流れからボールを引き受け、ダイレクトでボールを返すかと思いきや、急なターンからドリブルを開始したり、誰しもが右サイドにボールを振ると思う場面で、左前にドリブルを開始したりと、奇想天外なプレーを織り交ぜます。両足を使える分、その精度も高く、アストンヴィラの攻撃にアクセントを加えています。

突然変異の逸材として

モーガン・ロジャーズの魅力をお伝えしました。

ロジャーズはミドルズブラ(イングランド2部)からアストンヴィラ(イングランド1部)に完全移籍移籍を果たすと同時にブレイクしました。それまでのトップチームのキャリアで1度も2桁得点を取っていなかった選手が、プレミアリーグの舞台で2桁得点を記録することは珍しく、まさに突然変異の逸材と言えます。そんなロジャーズを指揮するのが、欧州フットボール界のカリスマであるウナイ・エメリ監督です。エメリ監督はチームに規律を持ち込み、分析と施行をもってフットボールと正対する言わば「戦術マニア」です。そんな監督のもとに「いつ・どこで・どのような」変化をするか分からない、いい意味で期待の出来るロジャーズがいます。2024-2025シーズンにはチャンピョンズリーグの舞台で4点を奪取したロジャーズにとって、これから先の欧州での活躍にはエメリ監督が欠かせないかもしれません。

是非モーガン・ロジャーズの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!

選手公式SNS

選手のプチ情報

コール・パーマーのゴールセレブレーションといえば、クロスした両手を肩に当てて震えるような動きをする「コールドポーズ」。今となってはコール・パーマーのセレブレーションとして定着していますが、モーガン・ロジャーズからインスパイアされたようです。この2人はマンチェスターシティのアカデミー出身で、元チームメイトという関係。当時、ロジャーズがミドルズブラへと移籍をし、ゴールを決めた際に見せた「コールドポーズ」を、パーマーが敬意を持って行ったことが起源のようです。それ以来、このパフォーマンスはを行うパーマーは「コールド・パーマー」の愛称で親しまれるようになりました。