こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はポルトガル代表MFのブルーノ・フェルナンデスについて深堀りをしていきます。マンチェスターユナイテッドは長年、プレミアリーグのタイトルから遠ざかっており、欧州クラブにおいても低迷期から抜け出せないクラブの1つです。そんな中、2020年からユナイテッドはブルーノを中心に再起を図っており、その貢献度は絶大です。
攻撃関与能力 | ★★★★★ |
守備貢献能力 | ★★★★ |
サッカーIQ | ★★★★★ |
身体能力 | ★ |
そんなブルーノ・フェルナンデスについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
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どんな選手?

基本情報
生年月日 | 1994年9月8日 |
出身地 | マイア (ポルトガル) |
身長 | 179cm |
体重 | 69kg |
ポジション | MF |
利き足 | 右 |
市場価値 | 74億円 |
プレースタイル
ボランチ、インサイドハーフ、トップ下でプレー可能な選手。ボール保持の時間帯にはサイドチェンジ、ワンタッチパスなどを駆使し、相手の陣形を有効に崩します。また、ボールの引き受け役として前線から落ちてくることが多くあり、攻撃の起点となります。シンプルなプレーから、芸術的センスのあるプレーまで、高クオリティでこなすことができるため、多彩な攻撃の形が期待できます。一方で、カウンター時にはシンプルな前線への配給を得意としており、カウンターを完結させる鋭いパスで何度も得点機会を演出しています。守備面においても司令塔とは思えない働き者で、最後に身体を投げ出すことも躊躇しません。勝ちに貪欲なタイプのため、がむしゃらな守備をする場面もありますが、勝ちにこだわる姿勢はチームの原動力になっています。
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プレー映像
これまでの経歴
2025年現在までのブルーノ・フェルナンデスの経歴を簡単に振り返りましょう。
ノヴァーラ
在籍期間 | 2012-2013 |
出場試合数 | 23試合 |
得点 | 4得点 |
アシスト | 0アシスト |
地元クラブであるボアヴィスタFCの下部組織でキャリアをスタートさせたブルーノは、17歳でノヴァーラ(イタリア2部)に入団します。入団後すぐにその才能を見せると、わずか数週間でトップチームの練習に合流。2012-2013シーズン後半戦は試合にも出場するなど、若いうちから頭角を現しました。
ウディネーゼ
在籍期間 | 2013-2017 |
出場試合数 | 95試合 |
得点 | 11得点 |
アシスト | 11アシスト |
2013年の夏の移籍でウディネーゼ(イタリア1部)へとステップアップを果たしたブルーノは、1シーズン目から28試合に出場します。結果も4得点5アシストと上々の滑り出しでした。2014-2015シーズン、2015-2016シーズンも同様におよそ30試合に出場し、得点・アシストともにペースは落ちませんでした。
サンプドリア
在籍期間 | 2016-2017 |
出場試合数 | 35試合 |
得点 | 5得点 |
アシスト | 3アシスト |
2016年の夏には同じくイタリア1部のサンプドリアに買取オプション付きのレンタル移籍をします。同リーグでの移籍ということもあり、すぐにチームにフィットすると、移籍して約1か月後のカリアリ戦で早速得点を記録します。その後もウディネーゼ時代と変わらない成績を出し、シーズン終了後に買取オプションが行使されるかたちでブルーノはサンプドリアの選手になりました。
スポルティング
在籍期間 | 2017-2020 |
出場試合数 | 135試合 |
得点 | 62得点 |
アシスト | 43アシスト |
サンプドリアとの契約が発表されて間もなくすると、ポルトガルの強豪スポルティングへの移籍が発表されます。移籍金は970万ユーロ(約16億円)でした。移籍後は圧巻のプレーを披露し、1シーズン目である2017-2018シーズンに56試合16得点14アシストを記録。その後も得点とアシストのペースは衰え知らずで、2018-2019シーズンには52試合で31得点を記録しました。この記録がポルトガル人MFとしてシーズン最多得点記録となりました。その他にも、プリメイラ・リーガ最優秀選手賞を2018年と2019年の2年連続で受賞するなど、国外にもその活躍ぶりが知られるようになりました。
マンチェスターユナイテッド
在籍期間 | 2020~ |
出場試合数 | 290試合 |
得点 | 98得点 |
アシスト | 83アシスト |
市場価値を高めたブルーノは6500万ユーロ(約100億円)の移籍金をスポルティングに残し、移籍を決断します。行先は迷える強豪マンチェスターユナイテッド(イングランド1部)でした。2019-2020シーズン冬の移籍でイングランドの地に足を踏み入れたブルーノは、すぐに監督やチームメイトから高い評価を得るようになり、2019-2020シーズンの残り半年間で22試合12得点8アシストをマーク。印象的で卓越したプレーぶりはサポーターの心を鷲掴みしました。続く2020-2021シーズンには「戦術ブルーノ」と叫ばれるほどにチームの核として機能し、翌年のチャンピョンズリーグ出場権の獲得に貢献しました。それ以降、何度か監督交代があったものの、どのチームづくりにおいてもブルーノは中心になりました。個人としてもプレミアリーグ月間最優秀選手賞やプレミアリーグ月間最優秀ゴール賞 を獲得しており、高い水準のプレーを維持し続けています。
代表歴(A代表)

デビュー年 | 2017年 |
出場試合数 | 80試合 |
得点 | 25得点 |
アシスト | 22アシスト |
2018年7月に開催された2018FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選でA代表に初召集されると、同年11月のサウジアラビアとのフレンドリーマッチで初出場をしました。2022年にはカタールで開催されたワールドカップで4試合2得点3アシストを記録し、チームをベスト8まで押し上げる活躍を見せました。この貢献とクラブでの活躍が評価され、ポルトガル代表の中心選手として召集されるようになりました。
主な獲得タイトル
クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
---|---|---|---|
マンチェスターユナイテッド | FAカップ | 1回 | 2023-2024 |
カラバオカップ | 1回 | 2022-2023 | |
スポルティング | タッサ・デ・ポルトガル | 1回 | 2018-2019 |
タッサ・ダ・リーガ | 2回 | 2018-2019・2017-2018 | |
ポルトガル代表 | UEFAネーションズリーグ | 2回 | 2024-2025・2018-2019 |
ブルーノ・フェルナンデスの魅力
【ブルーノ・フェルナンデスの魅力①:ゴールに近づく数々の配給】
Embed from Getty Imagesブルーノはチャンスクリエイト能力が非常に高く、プレミアリーグで屈指のスタッツを記録しています。ブルーノがマンチェスターユナイテッドに入団して以降、2020-2021シーズンから2024-2025シーズンまでの4シーズン(2021-2022シーズンを除く)でチャンスクリエイト数1位を記録しています。2位や3位にアレクサンダー=アーノルドやデ・ブライネが位置しており、低迷しているユナイテッドでの記録ということを踏まえれば、このスタッツは驚異的です。スポルティング時代からアシスト数の多い選手で、前線の動きに合わせたダイナミックな配給から、相手の陣形を崩す細かいパスまで難なくこなします。特に、ユナイテッド移籍以降、カウンター基盤のフットボールになったため、ブルーノの鋭い配給や素早い判断が一際目立つようになりました。
【ブルーノ・フェルナンデスの魅力②:攻守両面の汗っかき】
Embed from Getty Images司令塔と言えど、ブルーノは攻守両面でよく走ります。過去の得点記録からも分かるように、攻撃時にはボックス近辺に位置取り、常にゴールを狙います。止まった状態でボールを受け、相手をかわしてゴール隅に流し込むシュートや、カウンター時に一目散にゴール前へ走り、凄まじいクロスボールをしっかりミートさせることは十八番で、その状況に応じてダイナミックかつ繊細なゴールを何度も記録しています。人一倍負けん気の強い選手のため、得点を取るためには全身全力で相手の隙を作り、ゴールに向かって駆け抜けます。一方で、守備時には他の司令塔顔負けのタックルをお見舞いします。決してタックルの精度が高いわけではありませんが、積極的に相手の攻撃の芽を潰そうとする姿勢は評価されており、司令塔=華麗というイメージとは反対に、飾り気のない泥臭さでチームを牽引します。前線からのプレス時にスイッチを入れる役目を担ったり、自陣CBの背後をカバーリングをしたりと、攻守両面での汗っかきぶりは、まさに現代フットボールのキャプテンとして課された使命であり、ビッグクラブの腕章を巻くリーダーとして果たすべき責任とも言えます。
【ブルーノ・フェルナンデスの魅力③:PK職人】
Embed from Getty ImagesブルーノはPKの成功率が高いことで知られています。独特の間合いから、蹴りだす一歩手前で軽いステップを踏み、GKの重心を見極めてゴールに沈めます。多くのGKは先に動いてしまい、逆を突かれるかたちでゴールを許してしまいます。ブルーノのPKの流れはこれに限りません。10回に1回ほどは、シンプルな助走からステップを踏まずにゴールに蹴り込みます。この2パターンの併用で、GKを撹乱します。ブルーノがどちらのパターンでPKを蹴るかは、ボールを蹴る2歩前を見るしかないため、GKとしては予備動作や判断に遅れが生じてしまいます。PKをひたすら蹴ってきただけあり、PKを蹴る際の表情が非常に落ち着いており、外す心配がいらない選手の1人です。その姿はまさに「PK職人」です。
似ているタイプの選手


同胞アモリムと共に
ブルーノ・フェルナンデスの魅力をお伝えしました。
ブルーノはマンチェスターユナイテッドで数々の偉業を成し遂げ、クラブに多大な貢献をしてきました。しかし、クラブの現状は変わらないどころか低迷しており、2部降格まで囁かれるようになりました。そんな中、2024年11月にポルトガル人監督のルベン・アモリムがクラブを率いることとなりました。ブルーノとは同胞のポルトガルということもあり、期待する声も多く集められました。アモリム監督1年目の結果は振るいませんでしたが、ユナイテッドに蔓延る負のエネルギーを、頼れるキャプテンブルーノ・フェルナンデスと共に払拭できるか注目です。
是非ブルーノ・フェルナンデスの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!
選手公式SNS
選手のプチ情報

背番号「8」に強いこだわりのあるブルーノ・フェルナンデス。プロキャリアが始まって間もなくしてクラブで8番を選択し、ポルトガル代表でも8番を選択しています。そんな「8番」には父親への想いが込められていると本人が明かしています。ブルーノ・フェルナンデスの父親も元々はプロサッカー選手を志していました。しかし、その夢は途中で断念したと言います。その父親が着用していた背番号が「8」でした。息子であるブルーノ・フェルナンデスはそんな父親の想いも背負ってプレーしています。