【エミリアーノ・マルティネス】のプレースタイルは?ニッチな見どころも紹介!

こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。今回はアルゼンチン代表GKのエミリアーノ・マルティネスについて深堀りをしていきます。マルティネスは南米らしい迫力あるセービングを持ち味とし、奇想天外な振る舞いでフットボールファンを楽しませてくれる選手です。行動や発言に注目されがちな選手ですが、その実力は確かで、これまでに数々のトロフィーを手にしてきました。
そんなエミリアーノ・マルティネスについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
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どんな選手?

マルティネスは単なるシュートストッパーではなく、一癖も二癖もあるGKです。PK戦での駆け引きや挑発、相手の心理を崩す言動を武器に、勝敗を左右する場面で決定的な仕事をします。実際にコパ・アメリカやW杯でのPKストップはチームを頂点へ導いた象徴的な瞬間で、技術以上に“心を折る力”で勝負を決める存在なのは間違いありません。
基本情報

| 生年月日 | 1992年9月2日 |
| 出身地 | マル・デル・プラタ (アルゼンチン) |
| 身長 | 195cm |
| 体重 | 89kg |
| ポジション | GK |
| 利き足 | 右 |
1992年、アルゼンチンのマル・デル・プラタで生まれたマルティネスは、幼少期からゴールキーパーとして頭角を現し、名門インデペンディエンテ(アルゼンチン1部)の下部組織に入団。2009年のU-17南米選手権で評価を高め、17歳でアーセナルに引き抜かれました。しかしトップチーム定着は遠く、下部リーグや国外へのレンタルを繰り返す下積み時代が続きました。長年控えに甘んじながらも経験を積み、30歳手前でようやくアーセナル(イングランド1部)でチャンスを掴むという、異色の遅咲きキャリアを歩みました。
プレー映像
ココが見どころ!
・冷静さが光る2つのプレー
『01:18』-相手との1対1のシーン。身体の重心が右に流れそうなところをフラットに構えることで、左側に来たシュートにも素早く反応。弾いたボールがインプレ―だったため、直ぐに立ち上がる。クロスボールが上がったタイミングでボールから目を切り、落下地点に目線を合わせ、ここも素早い反応でシュートストップを見せました。
・1対1強者の真骨頂
『02:33』‐裏に抜けた相手FWとの1対1のシーン。やや遅れ気味に前にでてしまうものの、相手が打つタイミングではどっしりとその場にストップ。通常であれば横幅を見せるために大きく手を横に伸ばすしますが、マルティネスは脇を閉じる形で手を伸ばしました。
・選択肢をなくす1対1
『03:31』-裏に抜けた相手FWとの1対1のシーン。パスが出たタイミングでしっかり前に詰め、相手のシュートコースに制限をします。しかし、ボールに先に触れるのは相手FW。このタイミングで相手FWに残された選択肢はマルティネスの頭上かドリブル。それに対してマルティネスは頭上を右手でカバーし、相手のドリブル方向に身体を倒すことで、その2つの選択肢を無力化しました。
プレースタイル
| セービング | ★★★★★ |
| 身体能力 | ★★★ |
| ビルドアップ | ★★★ |
| 空中戦 | ★★★★ |
最大の武器は1対1とPK戦の異常な強さにあります。193cmの身長からくるリーチの長さはもちろんのこと、シュートに対する反応速度が速く、まずペナルティーエリア外からのシュートは入りません。それに加えて相手の動きを制限して、読む能力が際立ちます。PK前の駆け引きや挑発で相手の集中を崩し、ミスを誘発することはこれまでに何度も成功させてきました。足元の技術も平均的に備えつつ、ゴール前での存在感とコマンド力は世界屈指。感情をコントロールしながら試合の流れを変える勝負強いGKです。
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これまでの経歴
アーセナル
| 在籍期間 | 2012-2020 |
| 出場試合数 | 38試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
2011-12 オックスフォードユナイテッド
2013-14 シェフィールドウェンズディ
2014-15 ロザラムユナイテッド
2015-16 ウルヴズ
2017-18 ヘタフェ
2018-19 レディング
約10年にわたり控えとレンタルを繰り返した下積みの時間。正守護神の壁に阻まれ続けたが、腐らず機会を待ち続けました。2020年、主力GKの離脱で巡ってきたチャンスを掴むと覚醒。アーセナルのFAカップ制覇に大きく貢献し、それまでの評価を一変させました。それはマルティネスを無名の控えから一気に主役へと変貌したキャリアの転換点となりました。
オックスフォードユナイテッド
| 在籍期間 | 2011-2012 |
| 出場試合数 | 1試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
アーセナル加入後、すぐにオックスフォードユナイテッド(イングランド4部)に緊急でレンタルされました。シーズン最終戦のためだけにGKがレンタルされるという異例の出来事でした。しかし、結果は0-3での敗戦。プロとしての第一歩は苦いスタートとなりました。
シェフィールドウェンズディ
| 在籍期間 | 2013-2014 |
| 出場試合数 | 15試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
次にシェフィールドウェンズディ(イングランド2部)にレンタル移籍をしたマルティネス。当初は1ヶ月間の短期契約でしたが、安定したパフォーマンスを見せてシーズン終了まで期間が延長されました。公式戦15試合に出場し、徐々にプロのスピード感に適応。この時期に実戦経験を積んだことで、後のシュートストップの技術の土台を築きました。
ロザラムユナイテッド
| 在籍期間 | 2014-2015 |
| 出場試合数 | 8試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
次なるレンタル先は同じくイングランド2部で戦うロザラムユナイテッドでした。シーズン終盤の残留争いの真っ只中に加入することとなりましたが、8試合に出場。驚異的な反射神経で決定機を次々と阻止しました。彼の活躍によりチームは最後の6試合をわずか1敗で乗り切り、奇跡的な2部残留を果たしました。短期間ながら「残留の功労者」として現地ファンの心を強く掴みました。
ウォルヴァ―ハンプトン
| 在籍期間 | 2015-2016 |
| 出場試合数 | 15試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
翌年、再びイングランド2部に位置するウルヴズへのレンタル移籍が発表されると、シーズン開幕から正GKの座を勝ち取りました。シーズン中盤に負傷離脱を余儀なくされる不運に見舞われましたが、最終的に15試合の出場し、出場した試合では高いセービング能力を披露しました。怪我がなければ1シーズンを通しての活躍が期待されていただけに、やや苦い思い出となりました。
ヘタフェ
| 在籍期間 | 2017-2018 |
| 出場試合数 | 7試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
アーセナル所属後、初の海外移籍を決断したマルティネス。レンタル先はスペイン1部のヘタフェでした。しかし、リーグ戦での先発機会はわずか数試合と、キャリアで最も困難な時期を過ごしました。後に本人が「一時はサッカーを嫌いになりかけた」と語るほど苦しみましたが、この逆境がメンタル面をより一層タフにし、アルゼンチン代表で見せる「不屈の精神」へと繋がりました。
レディング
| 在籍期間 | 2018-2019 |
| 出場試合数 | 18試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
ヘタフェでの挫折を経てレディング(イングランド2部)に加入しました。すると、降格の危機に瀕していたチームを救う獅子奮迅の活躍を見せ、加入後の18試合で何度もマン・オブ・ザ・マッチ級のセーブを連発。チームを残留に導くとともに「自分はトップレベルでやれる」という自信を確信に変えました。これが翌年以降のアーセナルでのブレイク、そして現在のアストン・ヴィラでの大活躍へと直結しています。
アストンヴィラ
| 在籍期間 | 2020~ |
| 出場試合数 | 213試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
2020年9月、アーセナルでのFAカップ優勝に大きく貢献した後、正GKとしての出場機会を求めてアストンヴィラ(イングランド1部)への移籍を決断しました。移籍後、1年目からクラブでのタイ記録となる15クリーンシートを達成し、一躍リーグ屈指のGKとして評価を確立しました。圧倒的なシュートストップだけでなく、相手への心理戦やクロス対応でも存在感を発揮すると、2024年には、クラブ史上初となるヤシン賞(世界最優秀GK)の2年連続受賞という快挙を成し遂げ、現在ではクラブを欧州カップ戦争いへと導く活躍をしています。
代表歴(A代表)

| デビュー年 | 2021年 |
| 出場試合数 | 59試合 |
| 得点 | 0得点 |
| アシスト | 0アシスト |
2021年にA代表デビューと遅咲きながら、一気に正守護神へ登り詰めたマルティネス。コパ・アメリカではPK戦で3本ストップという伝説的活躍で優勝に貢献すると、さらに2022年W杯でも決勝のビッグセーブとPK戦での勝負強さで世界制覇の立役者となりました。その後も国際大会でゴールデングローブを複数回受賞し、代表史に残る守護神として君臨しています。
主な獲得タイトル
| クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
|---|---|---|---|
| アストンヴィラ | クイーンズランドチャンピョンズカップ | 1回 | 2022 |
| アーセナル | FAカップ | 3回 | 2014-2015・2016-2017 |
| エミレーツカップ | 2回 | 2015・2017 | |
| プレミアリーグアジアトロフィー | 1回 | 2015 | |
| コミュニティシールド | 3回 | 2014-2015・2015-2016・2020-2021 | |
| アルゼンチン | コパ・アメリカ | 2回 | 2021・2024 |
| ワールドカップ | 1回 | 2022 | |
| コンメボル/UEFAフィナリッシマ | 1回 | 2022 |
エミリアーノ・マルティネスの魅力
【エミリアーノ・マルティネスの魅力①:ビッグゲームの支配者】
Embed from Getty Imagesマルティネスの真価は大舞台で発揮されます。W杯決勝の決定的セーブやPK戦での圧倒的勝率は、単なる偶然ではなく、重要な瞬間ほど集中力と判断力が研ぎ澄まされるタイプであることを証明しています。試合「最も重い1プレー」を制する力を持ち、多くの海外メディアが彼を「勝利を呼び込むGK」と評します。マルティネスは技術以上にメンタル面に秀でており、PK戦前の挑発や振る舞いで相手のリズムを崩し、自分の土俵に引き込みます。これは単なるパフォーマンスではなく、勝つための戦略。敵地でのブーイングすらエネルギーに変える性格で、プレッシャーが強いほど輝く稀有な存在です。そのメンタリティに裏付けされたセービング能力も併せ持っているため、一度その土俵に引き込まれれば、必ずプレーにブレが生じます。
【エミリアーノ・マルティネスの魅力②:遅咲きのメンタリティ】
Embed from Getty Images長年控えとレンタル生活を経験し、トップレベルで評価されたのは20代後半。この「報われなかった時間」が、彼のメンタリティを形成しました。本人もどん底から這い上がったと語るように、常に自身の価値を証明し続ける姿勢をみせます。その執念が、極限状況での強さへと直結しており、これまでに何度も危機的状況を打破してきました。ベテランとして後方から味方を支え、いざとなったら自身が最前線に立って身体を張って戦う。普段は後方で存在を感じにくいGKですが、マルティネスはわけが違います。その経験からくる安定感と、マシーンのように繰り返されるセービングがマルティネスの異様な存在感を後方で放ち続けています。1セーブ目でマルティネスを乗り気にさせてしまえば、その試合には常に彼の気配が漂うことでしょう。
似ているタイプの選手
ピンチこそ見せ場
エミリアーノ・マルティネスの魅力をお伝えしました。絶体絶命のピンチを何度も救い、クラブと代表に多くの勝利をもたらしたマルティネス。窮地に立たされ、後がない状況でさえも楽しんでしまうメンタリティはマルティネス特有で、他のGKと一線を画します。遅咲きのGKですが、ベンチに座りながら、今か今かと辛抱強くその時を待ち、今その能力を完全に開放しています。是非エミリアーノ・マルティネスの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!
選手公式SNS
選手のプチ情報

マルティネスは同じ流れを崩さないことを重視します。試合当日の行動、ウォームアップの順番、ピッチに入るタイミングまで極力固定し、余計な思考を排除。これはGKというポジション特有の「一瞬の判断」をクリアに保つためであり、それはPK戦の時にも同様です。PK前には、あえて相手に話しかけたり、ボールを渡さないなどの行動で主導権を握ります。これは決して即興ではなく、すでにルーティン化された心理戦の一部。自分を整える行動であると同時に相手を崩すための振る舞いでもあります。