こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はハンガリー代表DFのミロシュ・ケルケズについて深堀をしていきます。ケルケズは2024-2025シーズンのボーンマスの躍進を支える1人で、左サイドバックとして早くも確立された選手です。今やビッグクラブから関心を寄せられることも多々あります。その運動量と熱量は1試合を通じて強烈に印象に残ります。
攻撃関与能力 | ★★★★ |
守備貢献能力 | ★★★ |
サッカーIQ | ★★★ |
身体能力 | ★★★ |
そんなミロシュ・ケルケズについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
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どんな選手?

基本情報
生年月日 | 2003年11月7日 |
出身地 | ヴルバス (セルビア) |
身長 | 176cm |
体重 | 71kg |
ポジション | DF |
利き足 | 左 |
市場価値 | 55億円 |
プレースタイル
左サイドバックを主戦場とする選手。場合によっては左ウィングバックや中盤センタ―としても起用可能です。上下動を惜しみなく行える選手で、攻守両面で貢献します。攻撃時にはオーバーラップを迷いなく行うことができ、クロス精度も抜群。相手陣地の深い位置までボールを運ぶこともあれば、相手陣地の浅い位置からアーリークロスを狙うこともあり、状況に応じたクロスボールを提供できます。もちろん、攻撃しっぱなしではなく、強烈な走力で守備にも参加します。前線からプレッシングを行う際は、的を絞ったうえでインターセプトを狙います。時にはファール覚悟の激しいタックルをする場合もあり、自分の背後にはボールを運ばせない意識がとても強いです。
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プレー映像
これまでの経歴
2025年現在までのミロシュ・ケルケズの経歴を簡単に振り返りましょう。
ジェールETO
在籍期間 | 2019-2021 |
出場試合数 | 16試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
セルビアにルーツを持つケルケズは、FKハイドゥク・クラやOFKヴルバスに所属していましたが、2014年にオーストラリアに住まいを移します。移住後はSKラピード・ウイーンの下部組織へ入団し、中盤の選手として起用され続けました。
オーストリアでの約5年の生活を経て、ハンガリーへと拠点を移します。ハンガリーではケルケズの兄が所属していたジェールETO(ハンガリー2部)の下部組織に入団します。入団後はみるみる頭角を現し、1年目ながらトップチームに帯同する選手になりました。
こうした活躍を受け、イタリアの名門ACミランが獲得に名乗りを上げます。
ACミラン
在籍期間 | 2021-2022 |
出場試合数 | 18試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
ACミランへ活躍の場を移したケルケズ。入団後はACミランのレジェンドであるパオロ・マルディーニの後押しもあり、トップチームの選手として期待されていました。しかし、結果的にはACミランのU-19での活動がメインとなりました。
その後、U-19での活躍から、トップチームのキャンプに召集されましたが、トップチームでの活動に重きを置きたいと考えるようになり、新天地での活動を考えます。
2022年1月にオランダのAZアルクマール(オランダ1部)へ移籍を決断します。
AZアルクマール
在籍期間 | 2022-2023 |
出場試合数 | 66試合 |
得点 | 5得点 |
アシスト | 6アシスト |
冬の移籍だったため、加入当初はAZアルクマールのセカンドチームであるヨングAZアルクマール(オランダ2部)での活動がメインとなりました。セカンドチーム加入後のケルケズはこれまでと同様に反骨精神をみせ、トップチームにアピールすることに成功。2022-2023シーズンにはトップチームの左サイドバックで定位置を確保します。
トップチームに定着したシーズンはリーグ戦33試合に出場、3得点1アシストを記録するなど、チームの核となる選手にまで成長。その他にもUEFAヨーロッパカンファレンスリーグにも17試合出場、2得点3アシストを記録し、チームを準決勝まで導く活躍を見せました。
AFCボーンマス
在籍期間 | 2023~ |
出場試合数 | 33試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 1アシスト |
2023年7月にAFCボーンマスへの移籍が発表されます。加入直後からスタメンに定着すると、移籍初年度から33試合に出場しました。ケルケズの激しい上下動とパッションは、すぐさまサポーターを虜にし、今やビッグクラブが注視せざるを得ない選手にまで成長を遂げました。
代表歴(A代表)

デビュー年 | 2022年 |
出場試合数 | 23試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 2アシスト |
2021年まで世代別のハンガリー代表に召集されていたケルケズは、2022年にA代表に初召集されます。デビューは2022年の9月に行われたUEFAネーションズリーグのドイツ戦でした。中盤起用となったものの、ドイツを1-0で破る活躍を見せます。その後のA代表では中盤の選手として起用されています。
主な獲得タイトル
特になし
ミロシュ・ケルケズの魅力
【ミロシュ・ケルケズの魅力①:とてつもない上下動】
Embed from Getty Imagesケルケズの左サイドにおける上下動はプレミア屈指です。オーバーラップの際は、アーセナル所属のジンチェンコやマンチェスターシティ所属のリコ・ルイスのようにタイミングを見計らって上がるタイプではなく、迷わず前線に駆け上がるタイプです。そのため、相手のサンドバックは否応なしにケルケズの対応に迫られます。
守備時にはしっかりと相手に食らいつく力を持っており、対人守備にも長けています。身長はそこまでないものの、体格ががっちりしているため、フィジカル負けの心配はありません。攻守両面において全力を出せる選手のため、後半80分過ぎから膝に手をつくシーンも散見されますが、その後ももう1段階ギアを上げられる選手なので、その根性とスタミナには驚かされます。
【ミロシュ・ケルケズの魅力②:身体をバチバチに張る】
Embed from Getty Images守備と攻撃に邁進する中、強度も担保されているのがケルケズです。特に、守備におけるプレー強度は強烈で、細かいステップで相手との間合いを詰め、深めのタックルを仕掛けます。そのため、相手選手と火花を散らすことも多々あります。そのくらい、守備にかける思いが強く、それは中継映像を通してでも感じ取ることができます。
なかでも、2024-2025シーズンのニューカッスル戦で見せたジョエリントンとの乱闘になりかけたシーンは印象的で、多くのボーンマスサポーターを熱くさせました。このように、とにかくピッチを全力で駆け回って味方を助け、攻撃に参加し、相手に嫌われるほどに執拗に追い掛け回す守備をするのがケルケズです。
近い選手だと、ニューカッスル所属のリヴラメントやチェルシー所属のリース・ジェームズなどが挙げられると思います。
【ミロシュ・ケルケズの魅力③:アシスト力】
Embed from Getty Imagesサイドバックとしてのアシスト力も兼ね備えているケルケズ。そのキックの種類も多彩で、深い位置からの丁寧な折り返し、浅い位置からのアーリークロスなど、状況に合わせたキックを蹴ることができます。リヴァプール所属のアレクサンダー=アーノルドやロバートソンを彷彿とさせる超ピンポイントのクロスも提供することができるため、前線にターゲットとなる選手がいるチームではよりアシスト数が伸びることでしょう。
一方で、フリーキックやコーナーキックなどのセットプレーも任せられます。ボーンマスでは直接フリーキックのキッカーではないですが、味方選手に合わせるセットプレーはお手の物。ファーの選手に合わせる山なりのボールから、相手GKとDFの間に通す早いボールまで、これまた球種は様々です。

サイドバックの完成形か
ミロシュ・ケルケズの魅力をお伝えしました。
ケルケズはチームではサイドバック、代表では中盤と、ポジション適正が幅広く、偽サイドバックの素質も兼ね備えています。それだけでなく、攻守における強度、スタミナ、得点関与能力、パッションなどは申し分なく、サイドバックとしての素質はピカイチです。おそらく、現代フットボールに求められるサイドバック像の完成形と言えるでしょう。
2024-2025シーズンのボーンマスでの活躍から、ビッグクラブへの移籍が囁かれていますが、ビッグクラブでも遜色なくプレーすることは容易に想像できます。
是非ミロシュ・ケルケズの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!
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選手のプチ情報

ファールスローは滅多にとられることのないプレミアリーグ。もし、厳密にファールスローを取るようになれば、多くの選手が苦戦するでしょう。その代表格の選手がケルケズです。2024-2025シーズンの34節(対マンチェスターユナイテッド戦)で、田中祐介さんが解説時に仰っていましたが、スローイングの際、ケルケズの足は大体浮いてしまっています。他リーグでもファールスローに対して厳しくジャッジが下されることはないとは思いますが、もし、ルールが厳格化されたらケルケズのスローイングは見直されることでしょう。見直される前にじっくり見てみるのも面白いかもしれません。
