【ユーリ・ティーレマンス】のプレースタイルは?ニッチな見どころも紹介!
こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はベルギー代表MFのユーリ・ティーレマンスについて深堀りをしていきます。ティーレマンスは中盤でバランサーとしての役割をこなしながら機を見て攻撃にアクセントを加える選手で、2019年の冬の移籍でレスター・シティに入団して以降、プレミアリーグでは常に人気を博している選手です。
| 攻撃関与能力 | ★★★★ |
| 守備貢献能力 | ★★★ |
| サッカーIQ | ★★★★ |
| 身体能力 | ★★ |
そんなユーリ・ティーレマンスについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
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どんな選手?

ティーレマンスのキック技術はプレミアリーグ随一。細かいポジション修正を随時行い、適切なタイミングで適切なボールを配給します。1試合を通して良い意味で目立たないこともしばしば。しかし、そんな中、時折見せる場内を沸かせるパスはベルギーの同胞ケヴィン・デブライネを彷彿とさせます。
基本情報
| 生年月日 | 1997年5月7日 |
| 出身地 | シント=ピーテルス=レーウ (ベルギー) |
| 身長 | 177cm |
| 体重 | 72kg |
| ポジション | MF |
| 利き足 | 右 |
| 市場価値 | 66億円 |
プレースタイル
中盤のどのポジションでも起用にこなせる選手。シンプルなプレー選択でチームの攻撃にスイッチを入れ、時折見せる鮮やかなパスで攻撃を方向づけます。守備にも奔走できるタイプで、中央での上下動が魅力の1つです。中でも、ティーレマンスが攻撃に顔を出した際に放たれるシュートは強烈で、これまでに幾度となくネットを揺らしています。両足でゴールを奪える選手のため、ボックス手前からのシュートにはかなり期待できます。
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プレー映像
クラブの経歴
| 所属クラブ | 在籍期間 | 出場試合数 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| アンデルレヒト | 2013-2017 | 185 | 35 | 26 |
| モナコ | 2017-2019 | 65 | 6 | 4 |
| レスター | 2019-2023 | 195 | 28 | 25 |
| アストンヴィラ | 2023- |
代表の経歴(A代表)
| 代表国 | デビュー年 | 出場試合数 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| ベルギー | 2016 | 81 | 12 | 10 |
主な獲得タイトル
| クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
|---|---|---|---|
| レスター | FAカップ | 1回 | 2020-2021 |
| コミュニティシールド | 1回 | 2021-2022 | |
| アンデルレヒト | ベルギー・ファースト・ディビジョンA | 2回 | 2016-2017・2013-2014 |
| ベルギー・スーパーカップ | 2回 | 2014-2015・2013-2014 |
ユーリ・ティーレマンスの魅力
【ユーリ・ティーレマンスの魅力①:狭いスペースでの反転】
Embed from Getty Imagesティーレマンスは中盤でボールを引き受けた際に見事な反転を易々とこなします。決して、リヴァプールのMFフラーフェンベルフのように足の長さと身体能力があるわけではなく、マンチェスターシティのMFベルナルド・シルバのように極上の細かいタッチが武器というわけではありません。それでも反転が上手いのは、相手選手との距離感の把握能力と、ちょっとしたボディーフェイントにあります。ティーレマンスがレスターに所属していた際、DF陣はビルドアップを得意とする選手たちではありませんでした。ましてや、プレミアリーグのプレス強度は高く、このプレスをかいくぐるのはどのチームも苦戦します。そんな中、前線には快速が武器のFWジェイミー・ヴァーディー。前線に高さは期待できませんでした。そのような状況でもレスターが戦うことのできた一つの理由が、ティーレマンスの反転から繋げる攻撃でした。後方からボールを引き受ける際に相手選手の位置を把握し近い場合にはボディーフェイントで反転し、遠い場合にはシンプルな配給でわずかな攻撃の糸口をみいだしていました。状況に応じてサイドに流れるプレーも多くありましたが、下半身がしっかりしているため、多少無理のあるボールが入っても収めて配給に繋げる場面も多々ありました。トップ下でロングボールを引き受けることもあるため、攻撃停滞時にティーレマンスのボールキープ&反転能力が一助となっているかもしれません。
【ユーリ・ティーレマンスの魅力②:ボックス近辺でのシュート】
Embed from Getty Images豪快な一撃を打つことができるティーレマンスは、これまでに何度も場内を沸かせる一撃を放ってきました。それは1試合を通じて何度もゴール前に現れる運動量もさることながら、こぼれ球を予測する能力、利き足にこだわらない柔軟さ、フィニッシュワークの冷静さが可能にしており、まさにBOXtoBOXのお手本になるような選手です。中でも「フィニッシュワークの冷静さ」は他のMFの選手と比べて優れており、インサイドで優しく当てて流し込む場面はベルギーの同胞MFケヴィン・デ・ブライネを彷彿とさせます。自身がマイナスでボールを受けた際のほとんどはダイレクトでゴールを狙いにいきますが、ボックス手前で自らが仕掛けてゴールを狙う際は、難しいフェイントは行わず、シンプルに相手のブロックを外すように切り込み、巻いて落とすようなシュートを狙いにいきます。シンプルがゆえにボールを失いづらい持ち方は、DFがむやみに足を出すことができないため、相手のカウンターのリスクヘッジにもなっていると言えます。
【ユーリ・ティーレマンスの魅力③:決定的な裏パス】
Embed from Getty Images時折「わっ!」と驚くようなパスを見せるティーレマンス。基本はシンプルな配給で試合を動かしますが、その分、強いパスや工夫されたパスを前線に通した際は得点の気配がします。「近距離・中距離・遠距離」と、どの距離であっても正確なパスを通すことができるため、攻撃のオプションとして十分に計算ができます。また、ドリブル中であっても常に背骨が立っており、ルックアップできているため、味方選手の動き出しに合わせてパスを出すことができます。レスター時代であればFWジェイミー・ヴァーディー、アストンヴィラであればFWホーリー・ワトキンスなど、裏への抜け出しに定評のあるFWと相性抜群です。
似ているタイプの選手
基本に忠実
ユーリ・ティーレマンスの魅力をお伝えしました。
中盤のバランサーとしてやるべきことをしっかりこなし、キック精度で攻撃を形作るティーレマンス。ゴール前にスッと現れ放つシュートには常に冷静さと精度が伴い、数多くのフィニッシュを演出してきました。フットボールに求められる素質が刻々と変化する時代ではあるものの、ティーレマンスの基礎基本に忠実なプレースタイルは不変的で絶対的です。1試合を通じて、決して存在感を放ち続ける選手ではありませんが、それがティーレマンスの魅力的な部分なのかもしれません。
是非ユーリ・ティーレマンスの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!
選手公式SNS
選手のプチ情報

ティーレマンスは母国ベルギーでジレット公式アンバサダーに選ばれており、国内のCMなどに出演しています。インスタグラムに投稿された動画内ではティーレマンスがシェービングフォームを顔につけ、ジレットでシェービングを行うという内容で、日本でもよく目にするような広告でした。「ティーレマンスのスムーズさ」と「ジレットの楽さ」を結びつける意図が起用の背景にはあったようです。