こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はイングランド代表MFのフィル・フォーデンについて深堀をしていきます。フォーデンはイングランドを代表する名門マンチェスターシティの下部組織出身の選手で、多彩なテクニックと緩急で観客を魅了します。攻撃の機動力を担うそのスタミナにも注目です。
攻撃関与能力 | ★★★★ |
守備貢献能力 | ★★★ |
サッカーIQ | ★★★★ |
身体能力 | ★★ |
そんなフィル・フォーデンについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
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どんな選手?

基本情報
生年月日 | 2000年5月28日 |
出身地 | ストックポート (イングランド) |
身長 | 171cm |
体重 | 70kg |
ポジション | MF/FW |
利き足 | 左 |
市場価値 | 210億円 |
プレースタイル
中盤の高い位置を主戦場とする選手。その役割は多岐にわたり、一列降りて後方からの組み立てに参加、CFの周囲でアクセントプレー、相手背後へのランニングなどを惜しみなく行います。その精度とタイミングは2列目の選手としてはトップレベル。また、振りの速いシュートも特徴で、限られた範囲でのシュートも得意としています。
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プレー映像
これまでの経歴
2025年現在までのフィル・フォーデンの経歴を簡単に振り返りましょう。
マンチェスターシティ下部組織
在籍期間 | 2009-2017 |
出場試合数 | 36試合 |
得点 | 18得点 |
アシスト | 14アシスト |
フォーデンは6歳の頃にマンチェスター・シティの下部組織に入団し、みるみる成長を遂げます。同年代の選手と比べても頭一つ抜けていたため、上のカテゴリーでの練習にも参加します。
当時から得点力とアシスト力を武器にしていたフォーデンは、2017年にトップチームの監督であるペップ・グアルディオラの目に留まります。
早速、2017年7月23日に行われたプレシーズンマッチに召集されたフォーデン。その試合でペップのお眼鏡にかなう活躍を見せます。以降、トップチームでの活動がメインになります。
マンチェスターシティ
在籍期間 | 2017~ |
出場試合数 | 270試合 |
得点 | 87得点 |
アシスト | 52アシスト |
トップチーム昇格後の同年11月には、UEFAチャンピオンズリーグでデビューを果たします。その後、カラバオ・カップでトップチーム初得点を記録し、2019年にはプレミアリーグ初ゴールを決めました。
2021年にはリヴァプール戦でシーズン公式戦10得点目を記録し、チャンピオンズリーグ準々決勝で決勝点を決めるなど、チーム内での立ち位置を着実に築いていきます。2022年にはマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチでハットトリックを達成し、2023年にはクラブワールドカップ決勝でゴールを決めました。
2024年にはプレミアリーグ通算50ゴールを達成し、シーズン最多の27得点を記録。クラブ年間最優秀選手、FWA年間最優秀選手賞、プレミアリーグ年間最優秀選手を受賞しました。
代表歴(A代表)

デビュー年 | 2020年 |
出場試合数 | 43試合 |
得点 | 4得点 |
アシスト | 8アシスト |
2020年の8月に開催されたUEFAネーションズリーグでA代表に初召集されたフォーデン。8月6日のアイスランド戦でA代表デビューを飾ります。その後、同大会で2試合に出場し、2ゴール1アシストを記録したものの、大会期間中での素行トラブルが発覚し、代表から追放処分を受けます。代表復帰は2020年の11月となりました。
主な獲得タイトル
クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
---|---|---|---|
マンチェスターシティ | FAカップ | 2回 | 2022-2023・2018-2019 |
プレミアリーグ | 6回 | 2023-2024・2022-2023・2021-2022・2020-2021・2018-2019・2017-2018 | |
Jリーグワールドチャレンジ | 1回 | 2023 | |
チャンピョンズリーグ | 1回 | 2022-2023 | |
カラバオカップ | 4回 | 2020-2021・2019-2020・2018-2019・2017-2018 | |
UEFAスーパーカップ | 1回 | 2023-2024 | |
FIFAクラブワールドカップ | 1回 | 2023 | |
コミュニティシールド | 2回 | 2019-2020・2018-2019 | |
U-17イングランド代表 | U-17ワールドカップ | 1回 | 2017 |
フィル・フォーデンの魅力
【フィル・フォーデンの魅力①:シティ生粋の技術力】
Embed from Getty Images緻密な戦術が落とし込まれたシティのフットボールでは、一つのポジショニングミスや理解不足が命取りとなります。そんな中、フォーデンは戦術理解度も高く、そのうえで優れた技術力でチームの攻撃にアクセントを加えます。右足の精度にはあまり期待はできないものの、左足の精度はシュート、パス、ドリブルにおいてピカイチ。足元にボールが入ると、どのようなプレーが披露されるのか楽しみな選手です。時にはダイナミックなサイドチェンジ、時には緩急をつけたドリブル、時にはデ・ブライネを彷彿とさせるパスなど、その選択肢は多彩です。
また、常に首を振っているため、味方の僅かな動き出しにも反応でき、自陣に引いた相手を崩す際にも有効です。
【フィル・フォーデンの魅力②:可動範囲の広さと繊細さ】
Embed from Getty Imagesフォーデンはチームのために惜しみなく走れる選手です。特に、前線の選手との連携面において、FWの選手やMFの選手を孤立させません。味方のFWにボールが入るタイミングでは必ず視野の中に顔を出します。これにより、攻撃のリズムが生まれ、ボールの保持率も上がります。また、チームをサポートするポジショニングだけでなく、足元の確かなテクニックにより、少人数であっても攻撃を完結させることができます。決して、オフザボールやパスワークに頼る選手ではないため、個人打開が可能で、シュートチャンスを多く迎える選手です。
シティの戦術上、相手チームは自陣に引く傾向があり、シティはその牙城を崩す必要があります。そこにフォーデンのダイナミックな動きと繊細なテクニックが幾度となく活きてきます。
【フィル・フォーデンの魅力③:質の高いオフザボール】
Embed from Getty Images2列目から発揮されるフォーデンのオフザボールは、シティのフットボールを勢いづかせると同時に相手を錯乱させます。味方の攻撃が停滞すると積極的な動き出しで相手の背後を狙いに行きます。その際、ゴールへの最短距離を狙いに行きますが、分が悪いと判断した場合、すぐさまランニングコースを変更し、サイドに流れます。すると、相手のCBとSBにギャップが生まれ、そのギャップを味方の選手が突きやすくなります。
単にゴールを意識した動き出しを行う選手は多くいますが、フォーデンのように味方にうまくスペースを空け渡せる選手はそう多くはありません。そのような、サッカーIQの高さが滲み出るフォーデンのオフザボールには注目です。

デブライネのDNA
フィル・フォーデンの魅力をお伝えしました。
フォーデンは多くのトロフィーを掲げた選手でありながら、まだまだ若い選手です。そしてこのタイミングで、長きにわたってマンチェスターシティの中盤の重責を担ったベルギー代表MFケビン・デ・ブライネが2024-2025シーズン終了時にクラブから退団することを発表しました。
フォーデンにとってデ・ブライネは傍らで常にお手本としてプレーしていた選手。それは技術的な面のみならず、メンタリティの面においても大きな存在でした。そんなデ・ブライネの退団が決まった今、そのDNAを引き継ぐに値するのがフォーデンであり、その重責を担うにふさわしい選手です。
是非フィル・フォーデンの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!
選手公式SNS
選手のプチ情報

マンチェスターシティサポーターの両親に育てられたフォーデン。その影響もあり、幼少期からボールに触れる機会が多くありました。キャリアをスタートさせる以前は友達とストリートサッカーを楽しんでいたようです。そんな中、フォーデンのキャリアは突然動き出します。フォーデンが8歳の時に普段通りサッカーをしていると、マンチェスターシティのスカウトマンがその姿を目にします。そしてフォーデンに声を掛けました。それ以来、フォーデンはマンチェスターシティの下部組織に入団し、輝かしいキャリアをスタートさせました。

